昔の農機具

これらの農機具も戦後の昭和30年代まで使われたものがある。農家で昭和生まれの方には
懐かしいものであろう。中には記憶のない農具もある。旧坂本村では養蚕業が盛んだったことが
坂本小学校にある農具からうかがえる。
名称や使い方などは久谷町在住の田中睛様のお世話になった。今後も調べていくことにより
このページを充実させたいと思っている。

でつめといって、牛の餌にする藁を切る。
母がこれで指先をはねた。
かいば桶。牛が食事する。藁、麦、カヤ、
芋、糠などを入れた。
牛の鈴はつけているものとないものがあった。 雨の日に農夫が着用した
編機(米を入れる俵を編む用具) 苗かご(早苗を入れて運ぶかご)
縄編い機 大八車
せんばこぎ(別名、イネコキ稲や麦の
穂を取る)
とうみ(米や麦を選別する道具)
野良鋤(人が後ろ向きで引く鋤) 左がオイコ、右は「どうつき」といって
土固めをする道具
荷籠(かさばる物を入れて運ぶ) ふるい(米やもち米をふるい分けする)
一斗升(ほぼ15kgのコメが入る一種の量
はかり)
やぐら(玄米を白米にする機械。人が後方に立って杵が上下に動くように踏む作業)
まぐわ(馬鍬と書いて、馬や牛が引いて
田植えができるようにかきならす)
豆腐製造器
みぞかき(溝の間を平らに削る) 牛で引いて畝の土を掻き落とす
からさお(乾かした大豆さやをたたいて豆を
取り出す
米俵といって一斗升4杯の米が入る(約60kg)
牛鞍(牛が作業する時に使う) 馬鞍(馬が作業するときに使う)
分銅(重い物をはかるときに下の写真に
ある棒状のものと一緒に使う)
分銅と秤(比較的軽いものを図る)
棹秤さおはかり、と読む鉤に吊るした
物の重さを計るため、上の写真にある
分銅を左右に動かして釣合をとる。
ちょうど釣合うところの目盛りを読み
取れば物の重さがわかる。
16貫(60kg)、6貫(22.5kg)、4貫(15kg)、
1貫2百匁(4.5kg)を計ることができる。
かせ巻き(蚕の繭の口出し糸の汚れや
変色した部分を取り除く)
田植え器 綿の実折り機
繭折り機 自動繭毛羽取器
「ひ」と読む。経糸が上下に分かれること
で生じた隙間にこの杼から糸を左右に出す
この下の写真は田中瞳さんが久万高原町の「ふるさと村」で撮ってきたものを
提供いただきました。県内やネットで調べたものも掲載しています。
石臼の形状がよくわかる 肥たご(下肥を運んだ)
むしろ織機 脱穀機(大豆など豆類の脱穀に使った)
むしろ織機(上の物より新しく、
1960年代物)
俵編機
「竹定規」という。長さは大体2間(約360cm)。
写真に見るように竹に入っている棒の前後
に稲を植えた。
こませ」といって俵などを編む。上の俵編機と
同じ構造からすると、いろんなものを編んだかも
しれない。
くど」といってご飯やおかずを作る。
台所の横の土間にあった。
すきぐわ。牛馬ではなく人力で田をすいた
のだが、大変な作業。
物置や牛小屋に置いたランプ ねこぐるま。今の一輪車の原型。
inserted by FC2 system